
埼玉県久喜市にある埼玉県立久喜工業高校は、60年以上の歴史を誇る伝統ある工業高校です。
卒業後すぐに即戦力として活躍できる人材を育てる教育スタイルが特徴で、就職率の高さや資格取得実績は県内トップクラス。加えて、大学進学にも対応しており「就職か進学か」まだ決めかねている中学生にもおすすめの選択肢です。
本記事では、久喜工業高校の特徴から学科紹介、部活動、進路支援、入試対策まで、入学を検討している中学生・保護者向けに丁寧かつ実践的な情報を網羅的に解説します。
久喜工業高校の概要と校風
久喜工業高校は、1963年創立の県立高校で、JR久喜駅から徒歩15分という好立地に位置しています。周辺は落ち着いた住宅街で、通学環境も安全です。
設置学科は以下の5つで、すべて全日制課程となります。
- 機械科
- 電気科
- 情報技術科
- 環境科学科
- 工業化学科
技術者育成に特化しており、それぞれの分野で即戦力となる技術と資格を身につけることができます。
校風としては「礼儀正しさ」「ものづくりへの真摯な姿勢」「挑戦する気持ち」を重んじており、社会人として必要なマナーや責任感も自然と育まれる点が魅力です。
実習重視のカリキュラムで「学びながら手を動かす」
久喜工業高校の最大の特長は、実習中心のカリキュラムにあります。1年次から毎週数時間の実習が組み込まれており、理論と実践をバランス良く習得できます。
例えば機械科では、旋盤・フライス盤などの工作機械を用いた金属加工技術を学びます。電気科では配線作業や電子回路の実装を体験しながら資格取得を目指します。
また、3年次には「課題研究」があり、自分の関心あるテーマで実際にモノをつくり、プレゼンテーションまでを行います。例年、ロボット製作、電動バイク、IoT機器の開発など、驚くほど実践的な作品が生み出されています。
学科別に見る実力と将来性
機械科
・旋盤、溶接、CAD/CAMなど、ものづくりの基本から応用まで
・製造業、鉄道業界、自動車関連企業への就職が多い
電気科
・電気工事士などの国家資格に強い
・電力会社、電気設備会社、ビルメンテナンス業などへの就職が中心
情報技術科
・プログラミング、ネットワーク、AI基礎などを学ぶ
・ソフトウェア業界、通信業界、国家公務員技術職にも対応
環境科学科
・水質調査、大気分析、SDGsに関わる実践教育
・環境コンサル、地方自治体、大学での環境研究などへ進学者も多い
工業化学科
・有機・無機化学の基礎から高分子化学まで学習
・製薬、化学メーカー、品質管理職としての採用に強い
資格取得の実績とサポート体制
久喜工業高校は「資格の久喜」と呼ばれるほど、資格取得に力を入れています。
主な資格例:
- 第二種電気工事士(電気科)
- 危険物取扱者 乙種第4類(工業化学科)
- 情報技術検定、基本情報技術者(情報技術科)
- 公害防止管理者(環境科学科)
- 技能検定(旋盤作業、溶接など)
在学中に3〜6種類以上の資格を取得する生徒が多く、企業からの信頼も厚いです。資格取得支援としては、放課後講座や夏期集中講座などが無料で用意されています。
久喜工業高校の進路実績と就職力の高さ
久喜工業高校のもう一つの大きな特徴が「高い進路実績」です。毎年、卒業生の約半数が企業へ、もう半数が大学・専門学校への進学を選択しています。
就職実績
就職希望者の就職率は、近年 ほぼ100% を維持しています。中でも次のような企業からの求人が安定して届いています。
- キヤノン、富士電機、東京電力HDなど大手メーカー
- JR東日本、関東鉄道など交通インフラ系
- 地元の優良中小企業(久喜市・加須市・蓮田市など)
県内外の企業からの信頼が高く、「工業高校の卒業生が必要だ」と求人票に明記されるほどです。
進学実績
進学する生徒も少なくありません。特に、専門的な技術をさらに深めたい生徒や、大学編入を目指す生徒には以下のような進路が人気です。
- 埼玉工業大学・ものつくり大学など理工系大学
- 国立高等専門学校(編入含む)
- 各分野の専門学校(自動車整備、情報、電気、環境など)
特に指定校推薦枠も多数用意されており、校内選考に通れば高確率で合格できます。
部活動と人間力育成
久喜工業高校は学業だけでなく部活動も非常に活発です。参加率は約80%。工業高校だからと言って地味な印象はまったくなく、充実した青春を送れます。
主な運動部
- 野球部(県大会常連)
- サッカー部
- 柔道部(個人で関東大会出場実績あり)
- バドミントン部、卓球部、陸上部など
主な文化部
- 電気研究部
- 情報電子部
- 機械研究部
- 美術部、軽音楽部 ほか
文化祭(工業祭)では、各学科の技術展示や制作物発表もあり、地域住民との交流も盛んです。ボランティア活動や課外プロジェクトも推奨され、人間力・社会性を育む場面が日常的にあります。
入試情報と合格のポイント
2025年度入試(令和7年度)について、現時点での傾向と対策を解説します。
推薦入試(1月下旬)
- 面接+調査書(内申)
- 基本的に筆記試験はなし
- 面接では「なぜこの学科か」「将来の目標」などが問われます
選抜枠は学科ごとに10〜20名程度。中学校での活動実績(委員会、資格、皆勤など)も評価されます。
一般入試(2月下旬)
- 学力検査(国・数・英・理・社)
- 内申点との総合評価
- 偏差値目安:38〜41(学科によって異なる)
合格のポイントは、苦手科目を作らないこと。理数系に偏りすぎず、英語や国語もバランスよく対策する必要があります。
学校説明会・体験入学に参加しよう
久喜工業高校では、2024年夏以降、複数回の説明会と体験入学が予定されています。
- 校内施設の見学(実習室、工作室、PCルームなど)
- 各学科の授業体験(実験・工作など)
- 先輩との交流、個別相談
説明会で実際の雰囲気を体験しておくと、面接や志望理由書の説得力も格段にアップします。参加後はぜひメモを取り、自己PRや作文に活かしてください。
保護者・受験生への具体的アドバイス
久喜工業高校は「手に職をつけたい」「将来は安定した企業に勤めたい」と考えている中学生にとって非常に魅力的な進路です。
保護者の方にとっても、以下の点は大きな安心材料となるはずです。
- 公立高校なので学費負担が少ない
- 就職率ほぼ100%で地元企業にも強い
- 資格取得支援が手厚く、進学も可能
- 生徒の礼儀・生活態度への指導が丁寧
進学と就職、どちらも選べる道があるということは、将来をまだ模索中の生徒にとって非常に心強い要素です。
まとめ:久喜工業高校は未来を実現できる場所
久喜工業高校は、ただの工業高校ではありません。知識と技術を身につけ、自分の手で未来をつくり出すことができる環境が整った、まさに“実学の場”です。
この記事を通じて、少しでも久喜工業高校の魅力や具体的な進学・受験の参考になれば幸いです。受験生の皆さん、そしてご家族の方々が納得して選び、3年間を充実したものにできるよう心から応援しています。
ご希望があれば、志望理由書の書き方や面接対策のサポート記事も作成可能です。お気軽にご依頼ください。
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