久喜の名物「塩あんびん」。
その存在は知っていたものの、これまで一度も口にしたことがなく、ずっと気になっていました。
「一度食べてみたい」という思いから調べていたところ、菖蒲町にある和菓子屋、阿良川屋を見つけました。
お店に足を運ぶと、塩あんびんはもちろん、「やっぱりこの季節はいちご大福だね」という店主の言葉から、地元・菖蒲産のいちごを使った3種類のいちご大福に出会うことができました。

地元の人が集う、菖蒲で長年愛される和菓子屋さん
お店があるのは、バス停「東小学校前」からすぐの場所。
久喜駅からは少し距離がありますが、地元の方は車で訪れることが多いようです。

入口の看板に書かれた「菖蒲名物 塩あんびん餅」の文字が目印。初めてでも、ここだ!とすぐにわかります。
店内を見渡すと、塩あんびんをはじめとした和菓子がずらりと並んでいて、見ているだけでもわくわくします。


それぞれの商品には写真入りの手書きPOPが添えられています。
中身や特徴がひと目で分かるので、「これ気になる!」と選びやすいのがうれしいです。
一年中楽しめる!季節の移ろいを感じる阿良川屋の和菓子
桜餅、いちご大福、豆大福はこしあん・つぶあん両方が選べるので、どちら派でも安心です。


ショーケースで気になったのがいがまんじゅう。見た目はまるで、お赤飯をまぶしたおまんじゅう……?

店主さんによると、北埼玉の穀倉地帯に古くから伝わる縁起物だそう。
これも塩あんびん同様、味の想像がつかず、購入してみることにしました。
お店では一年を通して、旬や行事に寄り添った和菓子が並ぶそう。
「春はやっぱり、いちご大福と桜餅が人気。5月は柏餅、6月はラベンダー祭り“ブルーフェスタ”に合わせて、ラベンダーどら焼きを作ります」

ラベンダーの香りと餡の甘みという意外な組み合わせが、意外にもマッチするそう。次は6月に訪れてみたくなりました。
夏の人気は葛アイス。
「時間が経ってもしゃりしゃり感が残るんです。葛を使ってるので、完全には溶けないんですよ」
夏祭りでは1日で300本以上売れることもある大人気商品とのこと。
昨年からは、カップタイプの生クリーム入りパンナコッタぜんざいも登場したそう。
冬にはのし餅やかき餅が店頭に並ぶそうで、年末は予約でにぎわう、冬の風物詩とのことです。
「地域のイベントには、積極的に出てるんですよ」
店主さんの言葉どおり、春のブルーフェスタや夏の菖蒲夏祭り、マルシェなどにも出店しているそう。
お話を聞いているうちに、阿良川屋はただの和菓子屋ではなく、菖蒲の四季とともに歩んできた存在なのだと感じました。
地元いちごの魅力がぎっしり詰まったいちご大福
帰宅してさっそく、阿良川屋さんのいちご大福をいただいてみました。
使われているのはすべて地元・菖蒲町産のいちごとのこと。

まずは一番人気の「あまりん」から。
ひと口かじると、その名のとおり、自然な甘みがふわっと広がる。
もちっと厚みのあるお餅が、いちごの甘さを包み込んでくれて、やさしい味わいです。
続いて「べにたま」。
こちらは甘酸っぱくて爽やか!口の中がキュッと引き締まるような、フレッシュさが印象的でした。
かじると、みずみずしい果汁と甘みが一気に広がって、まさに“果実感”を味わえるいちご大福でした。
最後に「やよいひめ」。まず驚いたのが、そのずっしり感!
割ってみるとこの通り!

ひと口かじると、ジューシーな果汁とさわやかな甘みが広がります。
「これはお土産にしたら喜ばれるね」と家族ともひと盛り上がりしました。
見た目のインパクトも味の満足度も高く、個人的には「やよいひめ」がお気に入りになりました。
3種食べ比べてみて感じたのは、同じいちご大福でも品種によって全く違う味わいが楽しめるということ。甘さ酸っぱさ、それぞれ違いがあって自分のお気に入りを見つけるのも楽しいひとときです。
「地元のいちごをそのまま味わってほしい」という店主のこだわりが伝わってくる、菖蒲ならではの贅沢な味。お土産にもおすすめです。
知る人ぞ知る塩あんびんの楽しみ方
続いては、久喜の名物である「塩あんびん」を味わってみます。
阿良川屋の塩あんびんは、少量の塩だけで味付けした小豆餡を、もち米100%使用のお餅で包み上げています。
塩大福とは違って、砂糖は一切入っていないということ。
まずはそのままいただいてみました。
ひと口食べて、思わず「これが塩あんびんか〜!」と声が出てしまいました。
口に入れた瞬間、小豆そのものの素朴な甘みと、ほんのり効いた塩気が広がります。
甘さがないぶん、素材の味がじんわりと感じられて、噛むほどに風味が増していきます。
お餅はしっかりと厚みがあり、もっちりとした食感も満足感たっぷり。
店主から教えていただいた「味噌汁に入れて食べる」という意外な食べ方を後日、試してみることに。
冷凍保存した塩あんびんをレンジで解凍して、トースターで焼き目を付けてからお椀によそったお味噌汁に入れてみました。

食べてみるまでまったく味の想像がつかず・・・こわごわ食べてみました。
これが…おいしい!お餅よりも柔らかく食べやすく、なおかつ小豆のほんのりとした塩味と食感が味噌汁と自然に溶け合ってマッチします。
ラーメンやうどん、そばに入れてもおいしいと言っていた店主の言葉にも頷けます。
「他にも焼いて砂糖や砂糖醤油につける食べ方もあるよ」と教えていただいたので、次回はぜひ試してみたいと思います。
和菓子としてもちろん、料理のアクセントにも使える塩あんびんの魅力がまだまだありそうです。
季節の味わいを、阿良川屋で
最後にいちご大福と一緒に、桜餅といがまんじゅうもいただいてみました。

桜餅は、桜の葉の香りがふわっと広がる上品な味わい。やさしい甘さのあんこがもち米とよく合っていて、春を感じる一品でした。
そしていがまんじゅうは、見た目のインパクトどおり、お赤飯のもちもち感とあんこの甘みが不思議とマッチ。どこか懐かしさのある、素朴でやさしい味わいでした。
和菓子って奥深いなあ……と、ひとくちごとに感じる、春のおやつ時間でした。
食べ方の提案や季節ごとの楽しみ方など、阿良川屋には和菓子のおいしさの新発見がたくさん。
昔ながらの味わいも、ちょっと新しい意外な組み合わせも楽しめます。
菖蒲の四季を、阿良川屋の和菓子で感じてみませんか?
阿良川屋
住所:埼玉県久喜市菖蒲町三箇352
アクセス:JR東北本線・東武伊勢崎線「久喜駅」より朝日バス乗車「東小学校前」にて降車後、徒歩約1分
TEL:0480-85-5331
営業時間:9:00~18:00(土曜のみ9:00~17:00)
定休日:水曜日
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