JR東北本線、東武伊勢崎線「久喜駅」から徒歩約5分の距離にある「愛宕茶屋(あたごちゃや)」。こちらのお店は、地元で約45年の歴史を持つ和菓子屋さんです。

愛宕神社(あたごじんじゃ)の目の前に位置するこの店は、伝統的な和菓子を提供し続ける老舗として、長年にわたり地域の人々に愛されています。

今回はそんな「愛宕茶屋」の魅力をご紹介いたします!

老舗の風格と手作りのこだわり

愛宕茶屋の外観は、まるで時が止まったかのような伝統的な和菓子屋の姿。
3階建ての建物の正面には、堂々とした佇まいがあり、まさに老舗の風格を感じさせます。

ドアは開放されており、店内の様子が外からもよく見えるようになっています。

店内に足を踏み入れると、さらにその伝統を感じることができますよ。

重厚感のある内装は、長い歴史を持つ和菓子屋としての威厳を漂わせ、奥では職人たちが手作りで和菓子を作る様子が伺えます。

現在の店主は3代目であり、店内で手作りをしているのは店主を含めた3人のスタッフだそうです。

職人の手仕事がそのまま形となり、ひとつひとつの和菓子に込められた想いを感じることができます。

伝統とこだわりが詰まった愛宕茶屋の和菓子を味わう

愛宕茶屋の和菓子は、すべてが店内で手作りされています。
どれも素朴でありながら、奥深い味わいが特徴です。

今回は、その中でも特に評判な「塩あんびん」と「愛宕大福」、そして「生クリームどら焼き」をいただきました。

「塩あんびん」は、久喜名物として親しまれている和菓子です。

特徴的なのは、あんこに塩を混ぜることで、あんこの甘さを引き立たせ、まろやかな塩気が絶妙なアクセントとなっているところです。

口に含むと、まず甘さが広がり、後からほのかな塩味が感じられ、全体のバランスが非常に良く、食べるほどにその味わいに魅了されます。

次にいただいたのは、「愛宕大福」。

しっかりとした食感の餅の中には、控えめな甘さのあんこが詰められており、食べ応えがあります。

甘すぎないあんこが、餅の食感と調和して、何個でも食べたくなる味わいです。
しかし、見た目以上にお腹に溜まるため、満足感も大きい一品です!

「生クリームどら焼き」は、皮、あんこ、そして生クリームまですべて店内で手作りされているという贅沢な逸品です。

皮はしっとりとした食感で、あんこと生クリームの相性も抜群です。

生クリームは甘さ控えめで、あんこと皮とのバランスが非常に良く、どら焼きの新しい魅力を感じることができます。

これもまた、愛宕茶屋の職人技が光る一品です。

久喜の街に根ざした、温もりあふれる和菓子店

愛宕茶屋の魅力は、その和菓子だけでなく、お店の雰囲気や人々との温かい交流にもあります。

取材を受けてくださったスタッフの方は、快く対応してくれ、久喜のことや店の歴史を丁寧に教えてくれました。

店内には、店主が知り合いだという野球選手のサインやユニフォームも飾られており、地域との深い結びつきが感じられます。

かつては2階で和菓子を楽しみながら食事ができるカフェスペースもあったそう。
現在は2階は閉鎖されていますが、1階のベンチで一息つきながら和菓子を楽しむことができますよ。

このように、「愛宕茶屋」は地元の人々にとってただの和菓子屋ではなく、町の一部として長年親しまれています。

手作りにこだわり、職人の技が光る和菓子は、どれも素朴でありながら深い味わいを持ち、心温まるおいしさです。

長年にわたり地域に根ざしてきた「愛宕茶屋」は、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

みなさんも、久喜を訪れた際には、ぜひ「愛宕茶屋」に立ち寄ってその味わいと温かさを体験してみてください!



愛宕茶屋
住所:埼玉県久喜市久喜中央1-15-23
アクセス:JR東北本線、東武伊勢崎線「久喜駅」から徒歩で約5分
電話:0480-22-4876
営業:10:00-16:30
休み:月曜日、火曜日