2024年9月にオープンした「ヤオコー久喜吉羽店」。今回はその魅力に迫るべく、高田店長にインタビューをさせて頂きました。
開発段階からの出店計画
ヤオコー久喜吉羽店の開発段階から店舗がどのように計画され、進んできたのでしょうか?
「この店舗の出店計画は、10年ほど前から進められていたようです。私はこの計画について当初知らなかったのですが、久喜駅東エリアを開拓する計画が市と企業の間で進行していました。そして満を持して今回の出店が実現したんです」
プレッシャーはあったものの、地域密着型のモデル店舗として期待が高まる中、店長に就任することになったと語ります。
学校給食の献立掲示で家族の意思決定をサポート
店長就任にあたり、高田店長は地域に根ざした店舗運営を強く意識しています。
「久喜市は私にとっては新天地ですが、地域のお客様に少しでも寄り添いたいと考えています」と、店舗内にコミュニティスペースを設け、地域の催し物やイベントを掲示するなど、地域の人々とつながるための試みを行っています。
また、お子様のいるご家庭をサポートするための工夫として、店内に学校給食の献立を掲示しています。「夕食にカレーを作ろうと思ったら、学校給食でお昼もカレーだった!というのは、意外とよくあることです」と高田店長。日々の献立が被らないよう、毎月の献立表を掲示し、「晩ご飯が給食と重ならないよう工夫するのに役立っている」とお母さん方に喜ばれているそうです。
ミドル世代をターゲットにした品ぞろえ
ヤオコー久喜吉羽店では、ミドル世代をターゲットにした品ぞろえを強化しているとのこと。
「今までは若年層をターゲットにした店舗が多かったのですが、この久喜吉羽店ではミドルシニア層に焦点を当てています」と高田店長は語ります。例えば、鮮魚コーナーでは近海魚の切り身や煮魚など、従来から親しまれてきた食材を新しい形で提供し、お客様のニーズに応えています。
また、店内にあるDeli&Cafeでは朝の散歩や犬の散歩ついでに立ち寄れるモーニングサービスが充実しています。
「毎朝健康を意識して、散歩をするついでに地域のお客様が気軽に寄れる場所としてモーニングサービスをご用意しています。近くを通りかかった多くの常連さんが朝7時過ぎからいらしてくださるんです」と高田店長。Deli&Cafeのモーニングサービスは、地域コミュニティの集いの場としても人気が高まっているそうです。
健康に配慮した野菜の摂取量をチェックできる「ベジチェック」も人気です。
「日々の野菜摂取量を確認できるコーナーを設け、毎日の買い物と合わせてチェックするお客様もいるんですよ」
お客様との会話と賑わいを大切に
「今の時代、食品スーパーはセルフサービスが主流になっていますが、私たちはお客様との会話や店内の賑わいを大切にしています」
ヤオコーは「マーケットプレイス」として、市場のような活気をお客様に提供することを目指しており、スタッフが常にお客様と対話を持ち、買い物を楽しんでもらえるよう工夫しています。
「我々のライバルはインターネットだと思っています。インターネットでは味わうことができない体験をお店で提供し、買い物が楽しみになるような空間作りに努めています」
お店に来ることで得られる「体験価値」を大切にしているんですね。
おすすめの商品は?
ヤオコー久喜吉羽店では、特に鮮魚部門が好評です。
「毎日提供している煮魚、特にぶり大根が非常に人気です。鮮魚のお寿司も評判が良いですね」と高田店長。また、発酵食品やご当地の豆腐や漬物など、ミドルシニア層に好まれる商品を積極的に取り揃えています。地域のニーズに合わせた品ぞろえが、お客様の支持を得ている理由の一つです。
さらに、ペットフードコーナーにも力を入れており、「毎月行っている『ペットフード全商品2割引の日』は、ホームセンター並みの品ぞろえと価格設定で、お客様に非常に好評です」
地域イベントと新しい試み
「私たちはただのスーパーではなく、地域のコミュニティの一部でありたいと思っています」
実際、店舗内では料理教室や地元農家とのコラボイベントが計画されています。例えば、「地元農家祭り」や「クリスマスパーティーメニューを作る会」など、季節に合わせたイベントを通して、地域の人々が集まり交流できる場を提供しています。
「お客様が集まり、料理を学んだり、地元の食材に触れたり、そんな交流の場をもっと作っていきたい」と高田店長は意欲的に語ります。
お客様と共に成長する店舗を目指して
ヤオコー久喜吉羽店は、地域のお客様と共に成長し続けることを目指しています。
「メンバー(従業員)と一緒に、お客様の声を大切にしながら、常に進化していく店舗にしたい」と高田店長。地域の声に耳を傾けながら、お客様に寄り添ったサービスを提供し続けることが、今後の目標だそうです。
高田店長とのインタビューからは、地域への思いやお客様に寄り添ったサービスの充実がしっかりと伝わってきました。ヤオコー久喜吉羽店は、地域のコミュニティの中心として、これからも地域の方々に愛されるお店になっていくと感じました。