久喜市立太田小学校 まとめ

ここでは埼玉県「プログラミング教育推進事業」モデル校に選ばれた「久喜市立太田小学校」をご紹介します。ぜひ住まい探しのヒントにお役立てください。
小学校でプログラミングの指導が始まることはTVなどメディアからご存知かと思います。実際の全面実施は平成32年度からになりますが、県では実践例を研究する目的から、プログラミング教育を前倒しで開始するモデル校を選びました。
太田小学校は埼玉県から指定されたモデル校のひとつで「発展的プログラミング教育の実施」をテーマに、近隣の大学、工業系高校、民間企業と連携した新しい授業が始まっています。
そんな太田小学校を、詳しくレポートしたいと思います。

太田小学校の基本情報（久喜市HPより抜粋）

久喜市立太田小学校（おおたしょうがっこう）

所在地	埼玉県久喜市吉羽２－１６－１０
電話	０４８０－２１－０５７２
AED	設置あり（1階・保健室）
学級数	令和３年度　学級数１５　児童数４６６名　各学年２～３クラス
公式サイト	久喜市立 太田小学校ホームページ

所在地・アクセス

久喜市立太田小学校は、埼玉県久喜市吉羽2丁目16番10号に位置し、最寄り駅である久喜駅からはバスと徒歩で約13分と、通学にも利便性の高い立地です。住宅街の一角にありながら、校庭も広く、のびのびとした教育環境が整っています。

学級数・児童数の推移（2023〜2025年）

令和3年度時点で児童数は466名、学級数は15でした。各学年2〜3クラスの編成となっており、久喜市内の小学校の中でも比較的大規模な学校です。1学年1クラスの小規模校が多い中、人数が多いことは子どもたちにとって多様な人間関係を築ける貴重な環境です。

令和6年（2024年度）も安定した児童数を維持しており、地域からの信頼と人気が伺えます。毎年複数クラス編成が維持されているため、学年が上がるたびにクラス替えがあり、交友関係の幅が自然と広がる点も特徴です。

学校教育目標と理念

太田小学校は「豊かな心と確かな学力をもち、未来を切り拓く児童の育成」を教育目標に掲げています。日々の学習活動や行事を通して、思考力や主体性を育てる取り組みを積極的に実施しており、地域社会との連携を重視した教育方針が特徴です。

学校情報のわかりやすさ

学校に関する情報がわかりやすく発信されている点も太田小学校の特徴のひとつです。
ホームページは見やすく、わかりやすいデザインで作られています。
個人情報については「本人特定ができる顔写真・氏名の掲載をいたしません」と明言され、モラルの高さが伺えます。

先進的なプログラミング教育の取り組み

モデル校としての指定背景と目的

太田小学校は、埼玉県の「プログラミング教育推進事業」におけるモデル校に指定されており、県内でも先進的なICT教育を実践しています。この取り組みは、2020年度に全国で小学校プログラミング教育が必修化されることを見据え、早期から教育効果を検証するためのものでした。

県の選定理由としては、地域の教育機関や民間企業と連携しながら、実践的なプログラミング授業を展開している点が高く評価されました。

地域・企業・大学との連携事例

太田小学校では、近隣の久喜工業高校や大学、IT系企業と連携しながら、体験型の授業を数多く実施しています。たとえば「太田っ子体験教室」では、児童が外部講師の指導のもと、万華鏡づくりや七宝焼き、ロボットプログラミングなどに挑戦。手を動かしながら学ぶことで、子どもたちは自然と論理的思考や創造力を身につけていきます。

また、夏季には教員向けの鼓笛研修も行われており、学校全体で表現力や協働力を育む教育を実施しています。

STEAM教育とGIGAスクール構想の実践

文部科学省が提唱するGIGAスクール構想に基づき、1人1台の端末環境を活用した授業も積極的に導入されています。プログラミングに限らず、算数や国語の授業でもICTを活用し、児童が自分のペースで学習に取り組めるよう工夫されています。

さらに、プログラミングだけでなく、科学・技術・工学・芸術・数学を融合させたSTEAM教育にも力を入れており、好奇心や探究心を育てる場面が随所に見られます。

学力向上への取り組みと成果

全国学力・学習状況調査の結果（2024年度）

太田小学校は、全国学力・学習状況調査において、継続的に全国平均を上回る結果を出しています。特に算数と国語の基礎的な力において高い成果が見られ、論理的思考力や文章読解力に優れた児童が多く育っています。

2024年度も、算数A・Bおよび国語A・Bすべての領域で全国平均以上の得点を記録。これにより、学校としての教育の質や児童の学びに対する姿勢の高さが裏付けられています。久喜市内で学力テストの結果を公開している小学校は数少なく、学校側の強いメッセージを感じることができます。

学力向上に向けた具体的な施策

太田小学校では、朝学習や放課後補習、学年ごとの少人数指導など、学力向上に向けた多面的な取り組みが行われています。特に低学年のうちから自学自習の習慣を育む指導に力を入れており、学年が上がるにつれて主体的な学びへとつなげています。

また、ICTを活用した反復学習やオンライン教材の導入により、一人ひとりの理解度に応じた学習支援が可能となっており、これが学力の安定的な向上につながっています。

充実した学校生活と地域とのつながり

年間行事と特色ある活動

太田小学校では、年間を通じてさまざまな行事が実施されています。春の運動会や夏の校外学習、秋の音楽会、冬の学習発表会など、学年ごとの発表や競技を通じて、協働する力や自己表現力を育んでいます。

令和5年度の運動会は10月に開催され、コロナ禍で制限されていた応援や団体演技も復活。保護者や地域住民との交流の場としても、非常に盛り上がりを見せました。

また、「太田っ子ブログ」では日常の授業風景や特別授業の様子が定期的に紹介されており、保護者との情報共有も丁寧に行われています。

先生たちが鼓笛の研修会に参加された様子や、太田っ子体験教室として久喜工業高等学校に出向き「万華鏡づくり」「七宝焼きアクセサリーづくり」「プログラミング」に取り組む子供たちの生き生きとした姿などを見ることが出来ます。→ 太田っ子ブログ

地域との連携・コミュニティスクールの取り組み

久喜市全体として地域連携教育を推進している中で、太田小学校も地域社会との結びつきを重視しています。地元企業や教育機関との協働による体験型学習は、子どもたちにとって貴重な実体験の機会となっています。

また、保護者や地域ボランティアが学校行事に積極的に参加する体制が整っており、地域全体で子どもを育てる「開かれた学校」としての姿勢が強く感じられます。

学童保育「つばめクラブ」の概要

学校敷地内には放課後児童クラブ「つばめクラブ」が併設されており、共働き家庭の支援体制も整っています。電話番号は0480-23-3385。宿題支援や遊びの場を提供しながら、子どもたちが安心して過ごせる環境が整備されています。

進学先の中学校と連携教育

太東中学校との連携と一貫した教育

太田小学校の卒業生が進学する太東中学校も、同じく「プログラミング教育推進事業」のモデル校に指定されています。このため、小中9年間を通じて一貫したICT・プログラミング教育が受けられる体制が整っています。

中学校でもロボット製作やアプリ開発を通じた課題解決型学習が導入されており、小学校で学んだ基礎を活かし、より発展的な内容へとスムーズに接続されるのが特徴です。

中学校でのプログラミング教育の継続

太東中学校では、2024年度から「未来人材育成プログラム」にも参画しており、文部科学省との連携のもと、AIやデータ分析に触れる授業も段階的に導入されています。

このように、太田小学校で育まれた探究心や論理的思考力は、中学校でも途切れることなく伸ばされていきます。中学でのプログラミング活動が進路選択や高校進学にまでつながる事例も増えており、将来的な可能性を広げる学びの基盤が確立されています。

統廃合

令和５年度時点で、統廃合等の対象校としての検討はありません。

※小学校の基本情報・データは各学校の公式HP、市の公的文書をもとにまとめています。情報は、基本的にH３０年度６月当時のものですが、内容によりそれより古いものも含まれます。
※最新の情報が知りたい方は、市や各学校へお問い合わせください。

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