紙面にはスペースの関係上掲載することが叶いませんでしたが、編集部が取材した内容を「農時新聞こぼれ記事」として「すまいの相談窓口info」にて掲載することとなりました。本誌同様にお楽しみいただけたら幸いです。
掲載紙面:農事新聞2024年8月4日号
- 「加須市の誠農社」美味しいお米を願って雑草取り
- 雨もなんのその!山車の引き廻し!ヒッカセ!
- 【久喜】 新電力会社の役割分担決める
- 【加須】全小学校(22校) 9月からスクール・サポート・スタッフ配置
- 【加須】地域防災の要「防災士」強化育成へ
- 本誌に載せきれなかった夏休み必見イベント!
「加須市の誠農社」美味しいお米を願って雑草取り
埼玉一のコメ処・加須市を車で走ると真夏の太陽の下、青田が延々と広がる。
この青さは見ているだけでも清涼感が出る。爽快な気分にさせてくれる。
そんな中、7月21日、大勢の老若男女が油井ケ島地区の田んぼに入って雑草取りをしていた。農薬と化学肥料を一切使わずにお米づくりをしている誠農社の呼び掛けで集まった「豊かな田んぼを守り隊」の面々だった。
炎天下の中の厳しい作業も何のその、秋の収穫後に同社からもらえる美味しいお米を楽しみに過酷な田んぼ雑草作業を懸命に取り組んでいた。
雨もなんのその!山車の引き廻し!ヒッカセ!
夏の風物詩「かぞ どんとこい!祭り」が7月13日、14日に開かれ、市内はお祭り一色となった。
1日目は各町内から出る神輿の練り歩き、2日目は各町内自慢の山車の引き廻しだ。
祭り最大のハイライトは2日目の午後7時30分過ぎに9地区の町内から出た山車が東武伊勢崎線「加須駅」前の幅10mのメイン道路に集合して、山車ごとに太鼓を叩き合う(ヒッカセ)競演。
降りしきる雨の中、若者が蒸し暑さを蹴散らすほどの勢いで太鼓を激しく叩く様に沿道から「もっと叩け!」「痺れる、最高!」「頑張れ!」などの掛け声が飛んだ。
【久喜】新電力会社の役割分担決める
久喜市では今年9月に「地域新電力会社」を設立することにした。事業パートナーとして選んだホームタウンエナジー㈱と事業実施計画など詰めの協議を始め役割分担の骨格を決めた。
骨子
ホームタウン | 電力の調達や供給管理など電気小売り事業 |
ケーブルテレビ久喜 | 営業活動や電力契約業務 |
市では新電力会社が策定する電力価格は東京電力エナジーパートナー社の標準メニュー価格より安価にするとし電力供給開始1年目から営業利益が得られるとの皮算用を弾いている。
【加須】全小学校(22校) 9月からスクール・サポート・スタッフ配置
加須市は学校の先生の業務負担を軽減しようと昨年度「時間外勤務」の激しい小学校5校にスクール・サポート・スタッフを各校1名配置し、予想以上の効果があったとして今年9月から残りの市内小学校(17校)にスクール・サポート・スタッフを配置することにした。
実施に向け、予算として1200万5000円を計上、6月定例議会で承認を得た。
スクール・サポート・スタッフの主な業務は学習プリントの準備、採点の準備、来客・電話対応など。
昨年度試験的に導入した残業超激務校だった樋遣川小、志多見小、花崎北小、加須南小、豊野小の5校では昨年9月~今年3月までの時間外在校時間45時間超えの割合が令和4年度の51.3%→令和5年度30.7%と20.6%も減少した。
このため「スクール・サポート・スタッフ配置は一定の効果あり」と判断し、市内22校(全校)に配置を決めたもの。
【加須】地域防災の要「防災士」強化育成へ
ここ数年、災害の多発化や激甚化が顕著になってきた。そこで加須市では地域・社会の防災リーダー「防災士」の育成に力を入れることにした。
市では地域防災力の充実・強化に向け、防災士養成講座を実施。防災士を令和7年度までに市内すべての自治協力団体に1人以上配置したいとしており、今年度その取り組み予算として約217万円を計上した。
「防災士」に関する問い合わせは市環境安全部危機管理防災課(電話0480-62―1111)へ。
本誌に載せきれなかった夏休み必見イベント!
「巨大恐竜展」パシフィコ横浜で開催中
恐竜が大好きな子ども、大人はこの夏、横浜に行こう!
大満足必至の「巨大恐竜展2024」が7月13日から9月13日まで開幕中だ。
約46億年にもわたる地球の歴史の中でも「竜脚類」と呼ばれる恐竜は史上最大の陸上動物と言われている。
この展覧会はロンドン大英博物館で開催され同館史上最多来場者を記録した企画展の国際巡回展で、横浜が記念すべき第一号となった。
会場では世界最大級の巨大竜脚類「パタゴティタン・マヨルム」について、約37mの大迫力の全身復元骨格標本や、インタラクティブ展示で分かりやすく紹介している。
このほか福井県立恐竜博物館、福井県立大学恐竜学研究所の監修のもと、竜脚類以外の恐竜や恐竜をはじめとする生物の巨大化や進化など約100点の展示物を通じて楽しく学ぶことができるのも嬉しいところだ。
同展示会最大の呼び物「パタゴティタン」とはアルゼンチンのパタゴニアで見つかった前期白亜紀の竜脚類ティタノサウルス類で、現在のところ「パタゴティタン・マヨルム」一種のみが知られている。地球最大級の巨大竜脚類で生存時は全長約37m、体重57tもあったと言われている。
会期 | 7月13日~9月13日(会期中無休) |
開場時間 | 9時~17時 ※8月10日(土)〜18日(日)は19:00まで ※入場は閉場の30分前まで |
会場 | パシフィコ横浜 展示ホールA |
入場料 平日 | 一般・・・・・・2400円 高校・大学生・・1800円 小・中学生・・・1200円 3歳~未就学児・・ 700円 |
入場料 土日祝日とお盆時期 | 土日祝日、お盆(8月13日~16日)は事前日時予約制 一般・・・・・・2700円 高校・大学生・・2100円 小・中学生・・・1400円 3歳~未就学児・・ 900円 |
問合せ先 | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
名刀好きには必見の展覧会開催中
東京丸の内にある静嘉堂文庫美術館で8月25日まで「超・日本刀入門」が開催中だ。
この展覧会は静嘉堂が所蔵する日本刀120振の中から日本刀の黄金期と言われる鎌倉時代の名刀を中心に国宝、重要文化財を含む23振を厳選して日本刀の魅力を味わってもらおうと企画されたものだ。国宝「太刀 銘 包永」や織田信長公より拝領した朱鞘の太刀・重文「滝川高綱」、短刀の名刀「國光」、暴れん坊将軍・吉宗も満足した「一葉葵紋」などが間近に鑑賞できる。
静嘉堂文庫美術館は財閥三菱の創始者岩崎彌太郎の弟・彌之助とその息子・小彌太の父子が東洋古美術をコレクションした日本屈指の個人美術館。丸の内の明治生命本館1階にある。
会期 | 2024年6月22日~8月25日 |
休館日 | 月曜日(ただし8月12日は開館) ※8月13日はトークフリーデーとして会館 |
会場 | 静嘉堂文庫美術館 |
開館時間 | 午前10時~午後5時(毎週土曜日は午後6時まで、第3水曜日は午後8時まで) ※入館は閉館の30分前まで |
入館料 | 一般:1500円 大高生:1000円 障がい者手帳をお持ちの方(同伴者1名〈無料〉を含む):700円 中学生以下:無料 |
詳細 | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
記事:農事新聞編集部
写真提供:農事新聞
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3面には”寄せ書きトークルーム”といった投稿コーナーなど、地元に密着した地域の情報が揃います。
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