市内循環バス再編 栗橋地区に待望の路線開設濃厚市内

久喜市栗橋地区に待望の市内循環バスが運行される見通しが出てきた。
6月定例市議会で小澤敦子・市民部長は市内循環バスの再編について「区域を超えた検討が必要」とかなり踏み込んだ答弁を行った。これを受けて7月31日には国交省、民間路線バス事業者、学者、市民代表など25人で構成する「地域公共交通会議」の第1回会合が開催され、久喜市内全体の公共交通のあり方の検討が始まった。

7月31日に第1回交通会議開催

久喜市の市内循環バスはJR久喜駅を起点に7路線ある。合併前から旧久喜市内で運行されていたため、現在菖蒲と鷲宮地区の一部を走っているものの、栗橋地区への運行は皆無。このため地域格差をなくせとの声が以前から強く出ていた。根本英子・市民部交通住宅課長は区域を超えた市内循環バスの再編検討の中には当然栗橋地区への運行も含まれると発言。「来年度は利便増進実施計画を立てて再編実現に向けたニーズ調査などを行う」と話す。このため栗橋地区への市内循環バス運行が実現するのは「早くても令和8年の秋以降」との見通しを語った。

市内循環バス初値上げ
21年ぶり9月1日から100円が200円

久喜市は市内循環バスとデマンド交通の利用料金を9月1日から値上げする。

民間路線バスや市内タクシーが昨年から今年にかけて相次いで運賃改定をしたため、民間交通機関との均衡を保つため値上げを決断。市内循環バスの料金改定は同バスが運行開始された2003年以来、実に21年間で初の改定となる。市交通課の話では市内循環バスは現行100円が200円、乗り合いタクシーデマンドが300円を500円にする。

改定前(8月31日まで)改定後(9月1日から)
市循環バス100円200円
乗り合いタクシーデマンド300円500円

福祉タクシーふれあい値下げ

なお75歳以上の高齢者が利用する福祉タクシーふれあいは値下げとなる。その目安は市によると現行タクシーメーター料金900円がふれあいの場合、市の助成措置で700円➡500円、同1,500円は1,000円➡800円、2,500円は1,400円➡1,200円になる。

記事:農事新聞2024年8月4日号

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