吉羽地区にヤオコー進出
売り場面積は同社190店舗中 最大の2940㎡
埼玉県内のスーパー最大手ヤオコーが9月6日、県内102番目の店舗として久喜吉羽店を開店させた。吉羽地区待望の大型商業施設の誕生とあって初日3万人もの来場者を記録するなど連日盛況を博している。同店はヤオコーの〝フラッグシップ(旗艦店)
と位置付けており、売り場面積は同社最大規模の約2940㎡を誇る。しかも地域ニーズを踏まえた新しいサービスとして「朝食・昼食」の提供を開始した。また敷地内の別棟には顧客ニーズ調査で常に上位を占める「薬局」と「100均」を誘致するなど、生活提案型スーパーの理想像を目指している。
「フラッグシップ」と位置付け開業
敷地内に薬局&100均も誘致
6日にオープンしたスーパー・ヤオコー久喜吉羽店はJR、東武線「久喜駅」東口から徒歩約15分の場所にある。約2万4500㎡の敷地を活用して「豊かで楽しく健康的な食生活提案型のスーパー」を目指している。久喜吉羽地区でのオープンは2期にわかれており、今回の開店はその第一弾。約1万㎡の敷地を活用して屋上駐車場付きの鉄骨造1階建て延べ床面積5233㎡のスーパーを建設したほか、敷地内別棟にドラッグストアセキ845㎡、100均=ダイソー645㎡を誘致した。同社では残り1万㎡以上の土地に追加の商業施設を遅くても1年半後には開店したいと準備している。誘致する業態について八木橋博亮取締役開発本部長は「まだ協議中とあって内容は言えない」としている。
企業初の試みも朝食昼食を提供
ヤオコーが久喜吉羽地区にかける「スーパー+顧客ニーズにマッチした業態提供」という意欲は並々ならぬものがある。代表となる試みはヤオコー約190店舗の中で初めての実施という「朝食」「昼食」の提供だろう。「朝食」はスーパー開店前の午前7時からサービスを提供している。「朝食」はトーストにコーヒーという定番メニューだが、値段が350円~450円と安価なのが嬉しいところだ。
また「昼食」はヤオコー自慢の豚肉を使ったロースかつ定食、ロースかつ重をともに600円で提供。
八木橋取締役・開発本部長は「商品開発等旗艦店での取り組みが成功すれば他店にもヨコ展開される」と語る。いずれにしても、ヤオコーでは「朝食・昼食」サービスのほかに、誘致した薬局、100均への大勢の来場を見込で、駐車場はスーパーの屋上に122台、敷地内に148台の計270台を確保(臨時駐車場は除外)するなど車社会に対応した措置も講じた。
地元10年来の悲願が実る
ヤオコーが進出した久喜吉羽地区は元々市街化調整区域だった。このため商業施設の進出は不可能と見られていた。それが実現したのは関係者の話を総合すると、吉羽地区住民が長年にわたり市に規制緩和を働き続けてきたこと、それに応えて市がこの地域で将来商業施設が出来るように市の都市計画を改めたこと、今回オープンしたヤオコーの横に圏央道に直進する道路ができたこと、久喜の地域活性化を社是にしているフジハウジングが吉羽地区30人余の地権者間の合意調整に尽力したことなどが浮かび
上がってきた。同地区で今回ヤオコーに土地を貸与した地権者の一人は「ここでの商業施設のオープンは地域住民の10年来の悲願だった。ヤオコーの完成はその思いの結実だ。この施設の完成は吉羽地区は勿論、隣接の宮代町、杉戸町住民の喜びでもある」と話す。
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