久喜市菖蒲町東英雄さん(58)

唯一無二に夢と情熱かける

埼玉初のコーヒー栽培の成功に夢と情熱をかける男がいる。その男は久喜市菖蒲町在住の産業用容器リサイクル業等の経営者・東英雄さん(58)挑戦のきっかけは4年前、妻の実父の死去で300坪の土地を相続したことだった。この土地をどう活用しようかと思案中、千葉市幕張で開催された「農業トーク」というイベントを知り、出向いたことが東さんの人生を変えた。広大な会場内を巡るうちに「日本産のコーヒー豆を一緒に作りませんか」と呼びかけるブースに出会った。日本は世界有数のコーヒー消費国でありながら国産は1%未満。この現実知っていただけに、日本でコーヒー豆なんか…と最初疑心暗鬼だったが、話を聞くうちに、心にときめくものがあったという。それは未経験者でも栽培管理がしやすいことや、栽培できれば付加価値の高い商品提供につながることなどだが、一番心を揺さぶられたのは「埼玉県では誰もやっていない」という前例のない唯一無二さ。こうなると行動力が自慢の東さん、ブースの出店者・岡山市やまこうファームに後日直接出向き、「ビニールハウスならコーヒー豆は栽培できる」ことを確信した。しかし初期投資が4000万円もかかると分かり、一旦プロジェクト計画は暗礁に乗り上げたが、世の中、捨てる神あれば拾う神ありだ。関係者を巡っていくうちに中古のビニールハウス+付帯設備込みで800万円で購入できると分かり、一昨年7月から1年間かけて300坪の土地にビニールハウスを建設。さらに昨年7月には東さん所有の10tトラックで岡山やまこうファームにコーヒーの苗木268本を購入しに行き、200本をビニールハウスに定植した。さてそれから10か月が経過後の現在、念願のコーヒー豆の生育状況だが、5月初旬の初収穫を前に東さん曰く「今年は残念ながらコーヒー数杯分しか取れないが、来年は1000杯分を目指す」と夢を追う目は力強かった。ところで今回の取材中、東さんの口から何回も出た言葉は「国、県、市は我々のように農業に未来を賭けたい人への対応は冷たい」だった。「このままいけば日本の農業は廃れる」として意欲のある人に対して行政は何らかの支援すべきだと強く求めていた。東コーヒー農園への見学については☎0487978717(月~金9時~16時)へお問い合わせを。

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