公園をきれいにしよう!久喜青年会議所がリフレッシュ作戦展開 吉羽公園に親子130名が参加し大好評
ペンキでベンチや東屋を一新
殺風景だったトイレも見違えるほど華やかに
一般社団法人久喜青年会議所がこのほど吉羽公園で初の試みとして「公園改造計画~笑顔あふれる#元気プロジェクト」事業を実施、参加者約130名から大好評を得た。公園内にあるベンチや東屋などを小学生がペンキを塗って一新したほか、トイレ外壁は親子共同で小鳥や花などをモチーフにした”アートデザイン”で作品を描くなどした結果、殺風景だった公園は見違えるほど華やかに変身した。
この企画を考えたのは同会議所ブランディング委員会11名のメンバーたち。町田大樹・委員長(31)によると、柳澤弘利・理事長(37)から昨年「青年会議所の知名度を上げる企画を考えてほしい」とミッションを受けた。そこでメンバー全員でイベント案を練ったが「若者をターゲットにすれば高齢者はそっぽを向くし、その逆なら今度は若者が…」と、決め手に欠く”帯に短し、襷に長し”の連続だった。
そんな中、3か月に及ぶ議論の末、日比谷公園など日本各地の名だたる公園を設計した”公園の父”本多静六氏が久喜市出身であることに気づき、市民の憩の場であり、コミュニティの場所でもある公園に焦点を当てたイベントなら老若男女の誰もが参加しやすいし、オリジナリティも高い、これなら所期の目的も達成できると衆議一決となった。
ターゲットは日頃公園を利用する親子に絞り、市内全21小学校の全学年全学級にイベントへの協力、参加依頼チラシを7000枚配布したほか、SNS全盛の世の中を反映して「#」付でイベント周知を拡散した。
その結果、同会議所の予想をはるかに超え、イベント当日は午前の部、午後の部を合わせて青毛小、本町小などに通う学童とその親など約130名が参加、大成功を博した。
参加した子どもからは「ペンキが塗れて嬉しい、楽しい、面白い」---この喜びの声に尽きた。
一方、大人からはこの参加型イベント企画を称賛する声が挙がった。「貴重な体験ができるし自分たちの手で公園の遊具などをきれいにしたという達成感は味わえるし、主催者も参加者の皆がWIN-WINの関係だ。粋で斬新なアイディアだと思う。今までにない素晴らしい企画だと思う」との声で溢れていた。
総予算30万円で成功を収めたこの企画にミッションを命じた柳澤弘利・理事長は「ブランディング委員会は凄いことをやり遂げた」と破顔一笑だった。
有難いことです 久喜市が感謝
久喜市は市民と青年会議所が自主的に市立公園をリフレッシュした取り組みに対し小島靖之・久喜市公園緑地課長は「大変ありがたい」と感謝。そのうえで「市には予算がたっぷりあるわけではないので活動への補助制度がない。青年会議所が引き続きこういう活動をやっていただけるとありがたい」と語る。
とこで同会議所が目的とした知名度アップだが、1回だけで達成するほど世の中は甘くない。ローマは1日してならず、継続は力だ。このイベントは参加者も主催者もWIN‐WINの関係になるだけに、急がば回れだ。今後もイベントの続行を期待したい。
記事:農時新聞 2023年5月20日号
写真提供:農時新聞
農時新聞とは
農時新聞は、農業生産法人 誠農社が発行する フリーペーパーです。
地域の振興と活性化を目的に、毎号、久喜・加須を中心に地域の話題が掲載されています。
3面には”寄せ書きトークルーム”といった投稿コーナーなど、地元に密着した地域の情報が揃います。
4面には読者投稿の和歌コーナーやプレゼントも充実。
久喜・加須市民だけでなく、都心から郊外に移転を考えている方にとっても良い情報源です。
最新号およびバックナンバーは、発行元:誠農社のサイトでご覧いただけます。