久喜にも窓ガラスアート出現 東口駅前「ビストロEMMA」

農時新聞 久喜東口に窓ガラスアート すまいの相談窓口info(久喜市の不動産会社フジハウジング)

街に彩を添えようと最近都心のお洒落な繁華街で「窓ガラスアート」をよく見かけるが、JR久喜駅東口ロータリー近くでも華やかなアートを見かけた。その場所は駅から徒歩1分、交番近くのレストラン「ビストロEMMA」。先月上旬、近くを歩いていて制作途中に出会った。描いたのは今春、久喜北陽高校美術部を卒業した矢島玲花さん(18)。

矢島さんは同店南面にある幅4m、高さ70cmの窓と幅1m、高さ2mの窓2面をキャンパスに見立てて、窓の内側からKitpas24色入りクレヨンを駆使してシャボン玉を吹く少女や極彩色インコなどを描いた。その技法はガラスの内側から描いて外側に見せるために、薄い色から濃い色へと色を塗り重ねていくことが特徴。制作は高校卒業間際の2月から開始。日数は10日間で、費やした時間は延べ37時間。ガラスに下描きも出来ない一発勝負絵なのでiPadで原画を作成、それをスマホに納め、時々眺めながら作品を仕上げた。

農時新聞 久喜東口に窓ガラスアート(作者:矢島氏)すまいの相談窓口info(久喜市の不動産会社フジハウジング)

久喜市在住:矢島玲花さん

一番苦労した点は「ガラス全体の中での絵の配置」と語る。「初めての経験だったので自宅のガラスを使って画材の性質を手に馴染ませようと何度も練習した」と話す。完成した絵はとにかく色彩豊かで華やか。メインのシャボン玉を吹く少女の絵を見ていると自然と心が豊かとなり夢と希望が湧いてくるから不思議だ。

鈴木亮太・EMMA営業統括は「店の内側から絵を見ると、また違った表情が見られるので、ぜひ来店してください」と語る。

矢島さんは今春、プロを目指し東京都新宿のイラストレーター養成専門学校に進学した。今回初めてギャランティが伴うオファーを受けただけに「夢のようで嬉しかった」と微笑む。

矢島さんは高校時代から才能を認められ数々の絵画展で優秀賞を受賞した実力派。今春4年ぶりに開催された久喜マラソン大会では応募作品がポスターに採用された。

記事:農事新聞 2023年5月20日号
写真提供:農時新聞

農時新聞とは

農時新聞は、農業生産法人 誠農社が発行する フリーペーパーです。
地域の振興と活性化を目的に、毎号、久喜・加須を中心に地域の話題が掲載されています。
3面には”寄せ書きトークルーム”といった投稿コーナーなど、地元に密着した地域の情報が揃います。
4面には読者投稿の和歌コーナーやプレゼントも充実。
久喜・加須市民だけでなく、都心から郊外に移転を考えている方にとっても良い情報源です。
最新号およびバックナンバーは、発行元:誠農社のサイトでご覧いただけます。