埼玉県久喜市の中央幼稚園問題について2021年5月発行の農時新聞で掲載されました。
記事の中身を下記にて転載いたします。
農時新聞2021年5月12日付記事より 

久喜市 来年度で園児募集停止を撤回

久喜市立中央幼稚園を潰さないで!
ーーー突然降ってわいた園児募集停止と他園との集約化計画に驚いた幼稚園PTAの要望活動が功を奏して、久喜市は来年度で園児を募集停止する計画を見送り、2029年度までに同園の集約化問題を議論することとした。

今年1月に発表された「久喜市公共施設個別施設計画(案)」の「個別施設の方向性と取り組み時期」の中で同園が俎上にのぼった。それによると当初は「第1期前半に新入園児の募集を停止し、栗橋幼稚園へ機能を集約化する。集約後、建物は除却する」とし、2022年度に園児の募集停止、2025年度に集約化と建物の除去がはっきり明示されていた。

この計画案に驚いた幼稚園PTAをはじめ、同園卒園の歴代PTA会長が連名で梅田修一・久喜市長に対して要望書を提出。その骨子は同園の教育内容の素晴らしさや私立幼稚園では受け入れられない子どもも積極的に受け入れ、まさに多様性重視の幼児教育を実践していること、珍しい3歳児保育も実施していることなど同園の魅力を訴え、中央幼稚園廃止の見直しと、引き続きの存続を強く求めた。

市がパブリックコメント募集後の3月12日に公表した追加資料「計画(案)差し替えページ」によると、中央幼稚園については、当初あった「第1期前半に新入園児の募集を停止し」が完全に消え、集約する時期についても「後期」(2029年度まで)とした。

存続か集約化29年度までに

少子化と人口減少の中、全国どこの自治体も現在、余剰気味の公共施設の運営の在り方に苦慮しており、財政負担の健全化を図るため、❝選択と集中❞が求められている。

これは久喜市とて同様。それだけに、中央幼稚園を今後も存続させるのか、集約するのか―――2029年度までにどう結論づけるのかが注目される。

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