甘いものが恋しくなったある日、久喜駅周辺を散策していると、ふと目に留まったのが「田中屋菓子店」でした。
久喜駅西口から歩いてわずか3分、提灯祭り通りの一角にある白い看板に茶色い文字が並ぶお店は、昔ながらの街の和菓子屋らしい、落ち着いた雰囲気を漂わせています。普段の買い物ついでに立ち寄ることもできる距離感もうれしいポイントです。
店頭には塩あんぴんの看板があるので、訪れた際は目印にするのもいいかもしれないですね。
店内の雰囲気と手作りの和菓子

店内に一歩足を踏み入れると、木の香りとともに手作りの和菓子が並ぶ光景が広がり、どこか懐かしい気持ちになりました。商店街の一角にあるお店ですが、どこか温かみのある空気に包まれ、地元の人たちに愛されている理由がすぐに分かります。個人的にもこういったお店は大好きです。
コンパクトな店内ですが、棚の一つ一つに丁寧に並べられたお菓子は見ているだけでも楽しめ、つい手に取りたくなります。
この日は14時半頃に訪れましたが、店主がにこやかに迎えてくださり、初めての訪問でもほっと安心できました。

この日の店頭には、大福や各種饅頭、もなか、さらにはおにぎりまで並んでおり、懐かしい雰囲気の包装のお菓子もちらほら見かけました。

特に驚いたのは、くり饅頭がなんと90円というお手頃価格で並んでいたことです。地元の人に長く親しまれてきたお店だからこそ、こうした日常に寄り添ったお菓子が揃っているのでしょう。
久喜の特産品「塩あんびん」を味わう

その中でも、ぜひ味わってほしいのが「塩あんびん」です。久喜市の特産品で、江戸時代から食べられてきた郷土料理とのこと。
せっかくの機会なので、私は塩あんびんに加えて、もなかと栗まんじゅうも購入しました。
塩あんびんともなかは注文してからその場であんこを詰めてくださるという、手作りの温もりを感じられるサービスも魅力です。包装紙もかわいらしく、持ち帰る楽しみも増します。

家に帰ってさっそく塩あんびんをいただくと、柔らかいお餅にしょっぱめのあんこが絶妙に合い、思わず笑顔になりました。

砂糖を使わず塩だけで練り上げた小豆あんは、甘さ控えめでお茶とも相性抜群です。
食べ方もいくつかあるようで、砂糖をまぶしたり、焼いて砂糖しょうゆにつけたりと、さまざまなアレンジが楽しめるとのこと。この日はまずそのまま味わいましたが、次回はアレンジして食べてみたいと思います。

塩あんびんにはしおりも付いており、食べ方や由来を知ることができるのもうれしいポイントです。

100年以上続く老舗の歴史
商品を購入後に、せっかくなので店主にお話を伺ってみました。お話を聞いてみると、なんとこの「田中屋菓子店」は、明治38年(西暦1905年)創業で、100年以上も久喜の街を見守り続けてきた老舗でした。まさかそこまで歴史あるお店だったとは驚きです!
久喜周辺には昔から営まれてきた和菓子屋がほかにもあったそうですが、最近はそうしたお店も少なくなってきているそうです。店主の娘さんは二人いらっしゃるとのことですが、おそらく継ぐ予定がないとのことで、近い将来、このお店は閉店することになるかもしれないそうです。
どうにか続いてほしいという想いもありますが、長い歴史とともに街の変化を見つめてきたお店だからこそ、今のうちに訪れておきたい、そんな気持ちになりました。

久喜の街に足を運んだ際には、ぜひ「田中屋菓子店」に立ち寄って、昔ながらの和菓子と温かい店主の笑顔に触れてみてください。
手作りの優しい味わいは、忙しい日常の中でほっと一息つける特別な時間を届けてくれます。お土産にも最適で、家族や友人に贈れば喜ばれること間違いなしです。
田中屋菓子店
住所:埼玉県久喜市久喜中央3-9-62
アクセス:JR東北本線、東武伊勢崎線「久喜駅」西口から徒歩約3分
TEL:0480-21-0009
営業時間:9:00-19:00
定休日:日曜日

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