久喜駅から歩いて3分ほど。駅近くの愛宕通り沿いを歩いていると、オレンジ色の看板が目に入ります。
地元の人たちが立ち寄っていくそのお店こそ、「たかのチェーン久喜店」。昔ながらの雰囲気がどこか懐かしく、初めて訪れるのにどこかほっとするような温かみがあります。
朝やお昼の時間帯になると、近くの会社員や買い物途中の方が立ち寄る姿も多く見られる、地元の人にとって、ちょっとした手土産やお昼ごはんを買える“頼れるお店”のような存在です。
この日は少し早めの11時ごろに伺いました。店先には次々とお客さんがやってきて、団子や巻き寿司、饅頭、お弁当などを手に取っていきます。買い物を終えた方が笑顔で店をあとにする姿を見ていると、「地元の方に本当に愛されているお店なんだな」と感じるとともに、地元の人たちの憩いの場になっていることを感じました。

お店の奥ではご夫婦と数人の従業員の方が忙しそうに動き回っています。ご主人がテキパキと作業を進める姿が印象的で、奥さまが丁寧に接客してくださるのも心地よい。手づくりの温もりと人のあたたかさが、このお店の魅力をより一層引き立てているようでした。
和菓子も巻き寿司も!まるで「街の台所」
ショーケースには、目移りしてしまうほどたくさんの品が並びます。

かんぴょう巻きや太巻き、さまざまな種類の饅頭、そしてお弁当。昔ながらの惣菜屋さんのようでもあり、和菓子屋さんのようでもある。まさに“街の台所”といった雰囲気です。

団子の種類も豊富で、みたらし・焼き・胡麻・いそべなどが並びます。

さらに饅頭は豆大福、大福(こし)、コーヒー饅頭、茶饅頭、小麦まんじゅうなど、どれも魅力的。訪れたときにはすでに完売していましたが、人気のヨモギ饅頭もあるそうです。

しばらく迷いに迷った末に、胡麻団子と、お土産用に茶饅頭・コーヒー饅頭・大福(こし)・小麦まんじゅうを購入しました。選ぶ時間も楽しく、つい笑顔になってしまいます。
胡麻の香ばしさが広がる団子と、優しい甘さの饅頭
お店を出てすぐ、どうしても我慢できずに胡麻団子をひとつ。

やわらかな団子に香ばしい胡麻の風味、そこにほんのり甘いたれがからんで、口の中に広がる香りと食感のバランスが絶妙でした。どこか懐かしく、何度でも食べたくなるような味わいです。
家に帰ってからは、茶饅頭をいただきました。

しっとりとした生地の中には、ぎっしり詰まったあんこ。

甘みの中に少し塩気が効いていて、味がぼやけず、しっかりとしたコクを感じます。生地はふわっとやわらかく、ほんのり黒糖の香りが漂う上品な甘さ。お茶と合わせると、思わずほっとするようなひとときでした。

コーヒー饅頭はほんのり苦味のある風味で、大人の味。甘さが控えめなので、コーヒーが好きな方には特におすすめです。大福はやさしいこしあんの甘みが広がり、小麦まんじゅうは素朴で懐かしい味わい。どれも手づくりならではのあたたかみが感じられました。
何度でも訪れたくなる“まちの灯り”のような存在
訪れて感じたのは、「たかのチェーン久喜店」は単なるお惣菜店や和菓子店ではなく、地域の人の暮らしの一部になっているということ。
お昼ごはんを買いに来る人、おやつを選びに来る人、お土産を探す人。さまざまな人が行き交い、それぞれの目的でこのお店を訪れています。

次はぜひ、お弁当や巻き寿司もいただいてみたいと思います。手づくりの優しさが詰まった料理を味わえば、またこの街の魅力を新たに感じられそうです。

「たかのチェーン久喜店」は、いつ訪れても変わらぬおいしさと温かさで迎えてくれる、まさに“街の灯り”のような存在です。
忙しい日々の中でも、ふと立ち寄りたくなるようなお店。久喜を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
たかのチェーン久喜店
住所:埼玉県久喜市久喜中央1丁目4-46 ルネ・カネコ
アクセス:JR東北本線、東武伊勢崎線「久喜駅」から徒歩約3分
TEL:0480-21-0185
営業時間:7:00-17:00
定休日:日曜日
