東武スカイツリーラインの南栗橋駅東口にある、テイクアウト専門店「パオ」。
駅のホームからもオレンジ色ののぼりと看板がよく見えます。

2024年1月にプレオープン、6月にグランドオープンしてから地域の方に愛されているこちらのお店を紹介したいと思います。

「なぜ南栗橋にお店を?」「餃子とカレーってどんな組み合わせ?」といくつか疑問に感じながらうかがいました。対応してくださったのは店長。とても明るくて感じのいい女性で話がはずんでしまいました。

ご夫婦で経営しているパオ、なんとお二人とも北海道のご出身だそうです。
もともとお二人とも都内に住んでいらしたそうですが、コロナ禍でのリモートをきっかけに静岡や埼玉などへの移住を考えたそうです。

その中から選んだのが南栗橋。
周囲にあまりにも飲食店がなかったため、「飲食店を立ち上げよう」と一念発起してできたのがパオだそうです。

人気ナンバーワン!パキスタンカレーとは?

“パキスタン”と聞いて、オーナーがパキスタン人?パキスタンの名物カレー?と勝手な想像をしながら伺ったのですが、パキスタンカレーは北海道にある「TOMARI STAY&CAFE」の亀田シェフから引き継いだスパイスカレーなのだそうです。オープンから3月までパオに出張していた、亀田シェフ直伝のカレーなのだとか。

鶏のだしと7種類のスパイスでお肉がホロホロになるまでひたすら煮込んでいるそうです。

辛い味が苦手な方にも食べられるように辛さはありません。ほのかに甘さも感じます。
スパイスの香りが感じられて、カレーの感想としてふさわしいかはわかりませんが、後引くおいしさでした。

お米は北海道のななつぼし!甘みがあってお米も最高でした。

辛いのが好きな方はこちらのホットオイルで調節がおすすめだそうなので、ぜひお試しくださいね。

気まぐれカレーもあります

パキスタンカレーの他にもう一種類カレーメニューがあります。

今回伺った際はカレーではなくハヤシライスでした。

こちらも玉ねぎとトマトの甘みが感じられ、とてもおいしかったです。

これまでには、海老の梅クリームカレーや麻婆キーマカレー、海老のココナッツカレーなどたくさんのきまぐれメニューがあったとか。

毎日のメニューはSNSで配信されていますので、今後のきまぐれメニューもぜひチェックしてみてくださいね。

柚子香る♪南栗餃子

事前にSNSを拝見していたのですが、南栗餃子に関しては“柚子香る”という投稿を見かけてとても気になっていました。

中の餡が柚子なの?皮が柚子風味?とドキドキしながら箱を開けると、なんとフリーズドライの柚子パウダーが!!

ごま油で仕上げて柚子パウダーをたっぷりかけた餃子のことでした。とても意外な組み合わせのように感じましたが、ほんのり柚子が香って、大変おいしくいただきました。

北海道のうまいもの

ご夫婦が北海道出身ということもあり、店内には北海道ならではの商品も販売されています。

メディアで取り上げられたこともあるという知床ジンギスカンやミルクアイス。アイスは中標津町で生産された新鮮な牛乳を100%使用したカップアイスです。快適な環境・良質な牧草で育てられた牛から絞ったおいしい生乳のみ使用されているそうで、なんとも贅沢なアイスです。

南栗橋を希望の駅に!!

恥ずかしながら今回初めて知ったのですが、南栗橋駅はメディア等でしばしば“絶望の駅”と紹介されているのだそうです。せっかく自分たちが住むのだから、食卓を豊かにし、地域社会を活気づける!というご夫婦の経営理念。絶望の駅から希望の駅に変えるんだ!との思いからこんな商品も販売されていました。

パオのオーナーと亀田シェフが選んだコーヒー豆でブレンドした、飲みやすく爽やかな味わいのドリップコーヒーはパッケージもお店のロゴが入っていてかわいいデザインですよね。

パオという名前から、餃子のお店かとイメージしていたのですが、餃子だけではなくカレーやジンギスカンなど北海道のおいしいものを提供してくださるお店でした。

パキスタンカレーは小さなお子さんや辛いのが苦手な方にもぜひ召し上がっていただきたい本格的なスパイスカレーです。

飲食店がすくないこのエリアで地元の方たちにも大変貴重な存在になりつつあるようです。
ご夫婦の想いがたっぷり詰まったこちらのお店、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

テイクアウト専門店パオ
住所:埼玉県久喜市南栗橋1丁目13-6
アクセス:東武スカイツリーライン「南栗橋駅」徒歩約30秒
営業時間:12:00-13:30 17:30-20:30
定休日:日・月 不定休