「いちごって、そんなに食べられないよ」と思っていちご狩りを体験したことがなかったのですが、採れたてのいちごを食べたら、私の考えは間違っていたことがわかりました。
太陽の光を浴びてキラキラと光る真っ赤ないちご。広大なハウスの中で、好きなだけいちごを摘み放題!甘い香りに包まれながら、いちご狩りはいかがでしょうか。
この記事では、甘くてみずみずしい、いちご狩り体験ができる「むさしのふぁーむ」の魅力をたっぷりとお届けします。
手作りの看板が温かい雰囲気


到着すると、手作りの看板がお出迎えしてくれます。
広いので、あちこちにある看板はとても安心です。
タローくんのお出迎え


タローくんがお出迎えしてくれました。
ふだんは、離れたところにいるタロー君ですが、今日はたまたま受付にいました。
私が建物に近づくとドアに張り付いてジッと見つめて待っていてくれました。
わんちゃんがお好きな方は、タローくんも探してみてください。とても大人しいです。
ハウスの中は、いちごの世界



ハウスの中は広くてあたたかく、見渡す限りいちごです。
むさしのふぁーむのいちごは、土耕栽培で育てられています。
土耕栽培の特徴は、土づくりから力を入れるところです。栄養たっぷりの土の中で育ったいちごは、濃い味のものが多いのです。
気温が高くあたたかい日が続くと、大きくて真っ赤ないちごの数が増えます。逆に気温が低く、くもりがちな日が続くと採れるいちごの数が減ります。
いちご狩りの2〜3日前からあたたかい日が続いていたら、甘くて大きないちごがたくさんなっている可能性が高いということです。
大きい!甘い!みずみずしい!


大きな完熟いちごは格別で、見ているだけで食欲をそそります。ひとくち食べると、太陽の光をいっぱい浴びて甘みが凝縮されていて「あま〜い」と叫びたくなります。甘酸っぱい香りが口いっぱいに広がり、とろけるようなジューシーさもたまらないです。採れたてが、こんなにおいしいなんて感動しました。

いちごは、とても繊細です。たくさんのいちご狩りがおこなわれた次の日は、いちごをしっかりお休みさせます。1〜2日間をしっかり休ませることで、おいしいいちごが採れるのです。
いちごの種類
むさしのふぁーむでは、5種類のいちごを扱っています。その年のいい苗を使うため、年によって種類は変わります。
名前 | 特徴 |
べにほっぺ | 果皮と果肉があざやかな紅色 甘みと酸味、コクがしっかり感じられる |
やよい姫 | 果皮がオレンジ掛かった紅色でサイズが大きめ 甘みが強く酸味はまろやか |
よつぼし | 円錐型で光沢のある紅色なのでデザートに最適 濃厚な甘みと酸味、実がしっかりしている |
べにたま | 果肉は真っ白で、赤と白のコントラスト美しい 大粒で糖度が高い、実がしっかりしている |
あまりん | 果肉は淡い赤色 甘みが強く酸味はまろやか、香り高い |
べにたま、あまりんは、販売のみとなっています。


ハウスの中でも、どの種類なのかわかりやすくなっているため、食べ比べを楽しめます。
1番好きないちごの種類を探してみるのも楽しいですね。
いちごづくりに欠かせない相棒


いちごづくりに欠かせない相棒は、「ミツバチ」です。ハウスの中にも何万というミツバチがせっせといちごの間を飛び回っています。
ミツバチがまんべんなく受粉をしてくれると、いちごの形が良くなります。
ミツバチは農薬に弱い生き物なので、農薬があるとすぐに弱って、受粉作業をしなくなってしまいます。ミツバチがたくさんいるということは、農薬をつかっていないという証明となるのです。

ハウスの中にぶら下がっているのがミツバチの巣です。いちごの花には蜜がほとんどないので、蜂蜜はできません。ミツバチは、別に砂糖水をもらって栄養補給をしています。
その名の通り、いちごのために働いてくれる「働きバチ」なのです。
生産者さんは、一生懸命飛び回ってくれるミツバチにとても感謝しているそうです。
いちご狩りの際、ミツバチをみかけたら、やさしい言葉をかけてあげてください。さらにおいしいいちごになるはずです。
ゆかいな仲間たち
受付に、「うさぎ・やぎのごはん」と書いてある紙コップが置いてあります。ハウスから帰ってくると、その紙コップをもらえるのです。

カップを手に販売所の外に出て奥へ進むと、たくさんの動物たちがいました。
やぎ、うさぎ、烏骨鶏たちです。




カップには、にんじんとキャベツの葉が入っていました。
ヤギとうさぎに見せると近づいてきてくれます。ヤギはとても大きいので一瞬こわかったのですが、差し出した野菜をそっと食べてくれるのでとても安心でした。
いちご狩りのあとに動物とのふれあいで、さらに日々の疲れが癒されます。
おいしいものに目がない奥様

受付、販売担当の奥様はおいしいものが大好きです。むさしのファームとコラボしている、かき氷屋さんやcafe、そのほかのおいしいお店もたくさん教えてくれます。
いちごの話でたくさん盛り上がった後、さらにおいしいものの話であっという間に時間がたってしまいました。
おいしいものをたくさんの人と楽しみたいという気持ちがあふれています。むさしのふぁーむがあたたかい雰囲気なのは、奥様の心意気そのものなのです。
いちご狩りについて

いちご狩りは、奥様の手作りで、3月までの価格が表記されています。
いちご狩りをするのに、最適な季節を教えてもらいました。
甘くて大きい、いちご狩りができる時期は、1月〜3月です。
12月 | ケーキ屋さんへの発送のみ |
1月~3月 | 最も一般的な品種で、濃厚で甘くておいしい品種が多い |
4月~GWまで | 4~5月にかけて収穫できる品種に変わる |
いちごは寒い時期に糖分を蓄える性質があるため、1月〜3月が甘みが濃く、大きないちごが多いのです。
いちご狩りは予約が必要です。
曜日:水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日
時間:10:45~、12:00~
月曜日、火曜日はお休み中のいちごが多いので、基本的には水曜日からの予約がとれます。その時のいちごの状態によって、前後することがあるそうなので、お電話にて確認してみてください。

キャッシュレスに対応すると手数料が発生してしまい、いちごの単価が上がってしまいます。1個でも多く食べて笑顔になってほしいから、支払い方法は現金のみとなっています。
生産者さんの優しい心づかいです。
秋になるとぶどうが採れます

いちごの季節の今は、ぶどうはできていません。
むさしのふぁーむでは、2種類のぶどうが作られます。
- 巨峰
- しなのスマイル
種のあるぶどうです。種の周りの果肉が一番甘くておいしいそうなので、ぶどうの実がなる秋が来るのが楽しみになります。
ぶどうは、夏の気温によって収穫時期がズレるそうなので、電話などで確認してください。
この記事では、東北自動車道 久喜インター近くの「むさしのふぁーむ」を紹介しました。
ビニールハウスの中で、いちごの甘い香りに包まれながら過ごす時間は、忙しい日常を忘れさせてくれます。
完熟いちごの甘さをその場で味わえる、今が旬のいちご狩りに行ってみませんか。
むさしのふぁーむ
住所:埼玉県久喜市所久喜187-1
アクセス:東北自動車道 久喜ICから約5分
TEL:080-6523-7672、080-6521-0164
定休日:不定休(要問合せ)