栗橋駅を降りて徒歩1分。地域に根づく商店街「クラッセくりはし」の一角に、2025年春、新しいパン屋さんが誕生しました。

親子で営むあたたかな空間に、ふんわり香る焼きたてパン。
今回はそんな地元の人々の日常にそっと寄り添う、やさしい味が人気の「Bochi Bochi」をご紹介します。
商店街に生まれた、親子のパン屋さん
Bochi Bochi があるのは、栗橋駅からすぐの商店街「クラッセくりはし」。

この通りは、源義経の愛妾・静御前の墓所が近くにあり、地元の人たちにとって馴染みのある場所です。そんな街の一角に、2025年春、小さなパン屋さんがオープンしました。

お店の外には「手づくりパン」ののぼりが立ち、ガラス張りの店内には、焼きたてのパンと焼き菓子がずらり。
コンパクトな空間ながら、棚には食パンやベーグルの定番から、気になるアレンジパンや焼き菓子まで種類豊富に並びます。

カントリー調のやさしいインテリアも、お店の雰囲気によく合っています。

栗橋駅から徒歩1分とアクセスが良く、商店街の東側には駐車場も完備。
1000円以上のお買い物で1時間無料の駐車券がもらえるサービスもあり、電車でも車でも立ち寄りやすいお店です。
お店を営むのは、お母さんと息子さんの親子。お母さんは、長年保育士として働く傍ら、パン作りを趣味として続けてきたそうです。一方の息子さんは、洋菓子店などで経験を積んだ元パティシエ。
そんな二人がパン屋を始めるきっかけになったのは、地元の知り合いからのひと言。「パン屋さんをやれる人を探してるんだけど……」と声をかけられたことでした。
店名「Bochi Bochi」に込めた思い
ちょっと不思議な店名「Bochi Bochi」。
この言葉は、関西出身のお母さんが考えたものです。

「ぼちぼち」は、関西では「まぁまぁ、ええ感じ」といった意味で親しまれる言葉。元々せっかちな性格だというお母さんが、新たにパン屋さんを始めるにあたって「ゆったりした気持ちで続けていきたい」と、この言葉を店名に選びました。
ローマ字で書くと、どこかドイツ語のようにも見える響きもお気に入り。
そんなユーモアとあたたかさのある名前が、お店全体の雰囲気をやさしく包み込んでいます。
地元に合わせて、進化するパンづくり
お店を始めるにあたっては、ハード系や高級志向のパンを中心に考えていたというお母さんと息子さん。
けれど、栗橋の地域性や来店されるお客さんの年齢層を考え、親しみやすく、どこか懐かしさのあるパンを中心に取りそろえてオープンすることにしたそうです。


お客さんの「こういうパンがあるとうれしい」——といった声に、店主の親子は日々耳を傾けています。
そうした声を受けて、店頭に並ぶパンの顔ぶれも少しずつ変わってきました。


まだオープンから日が浅いお店ですが、すでに毎日のように通ってくれるお客さんもいて、「顔がわかる方が増えてきたのがうれしいです」とお母さん。
商店街の人たちにもあたたかく迎えられ、すでに地元に愛されるパン屋さんになってきているのが伝わってきます。
あれもこれも食べたい!選べる楽しさ
お店に並ぶパンは、定番からちょっとひねりのあるものまでおよそ35種類ほど。

どれも少し小ぶりで、お子さんでも食べきれるサイズ感。価格も手頃な百円代のものも多く、「今日はこれも」「あともうひとつ」と、ついつい手が伸びてしまいます。
このサイズと価格設定には、息子さんのある思いが込められているそうです。
「ひとつの大きなパンを食べるより、いろんなパンを少しずつ楽しんでほしい」
「小さなお子さんでも食べきれるようにしたい」——
そんな気づかいが、Bochi Bochiのパンづくりの根っこにあります。
今回いただいたのは、5種類。いずれも店主さんおすすめの商品です。

まずは「マダムケイコの塩バターパン」。その名の通り、お母さんのこだわりが詰まった一品です。
外は香ばしくパリッと焼き上がっていて、中はしっとり。バターの塩気とパンの甘みが絶妙で、シンプルながらあと引くおいしさでした。
「パティシエ自家製クリームパン」は、息子さんが手がけるこだわりの一品。バニラビーンズが香る自家製のカスタードクリームはやさしい甘さで、なめらかな口あたり。生地との一体感もよく、まさに“やさしい贅沢”といった印象です。

「店主さんによると、一番人気は「チーズとトマト入りの焼きカレーパン」。
トマトのさわやかな酸味とチーズのコクが効いた人気商品。揚げずに焼いてあるので重たくなく、朝にもぴったりなカレーパンでした。
パンだけでなく、焼き菓子も魅力的です。

「ガレットブルトンヌ」は、バターの香りとホロホロとした食感が絶妙で、コーヒーにもよく合います。

「レモンケーキ」は、ふんわりとした生地にほんのり酸味がきいた優しい味わいで、食後のデザートにもぴったりです。
そのほかにも、パウンドケーキやガトーショコラなど種類豊富に楽しめます。
パン屋さんで焼き菓子が買えるのも、洋菓子店が少ないこの地域ではうれしいポイント。
たくさん買って配る方もいるそうで、地域の手土産としても親しまれています。
毎日食べたくなる、やさしいパン屋さん

「細く長く。自分たちのペースで、地域に根づいたお店にしていけたら」
と、やさしい笑顔で話してくれたお母さん。
実は、息子さんがまだ2〜3歳の頃、お母さんが趣味で通っていたパン教室に、一緒に連れて行っていたそうです。
その頃から焼きたてのパンの香りに親しんで育った息子さんが、いまはこうしてお母さんの隣でパンを焼いている——そんなエピソードにも、このお店のあたたかさが詰まっているように感じます。
一口食べると、やさしさがふわっと広がる Bochi Bochi のパン、のぞいてみませんか?

店舗情報
Bochi Bochi
住所:埼玉県久喜市栗橋中央1丁目2-10-2 クラッセ栗橋
アクセス:JR東北本線、湘南新宿ライン、東武日光線「栗橋駅」東口から徒歩約1分
TEL:090-5988-7062
営業時間:7:00-17:00※売り切れ次第早仕舞い
定休日:月曜日、火曜日、不定休
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