2026年1月発行 広報くきの久喜歴史だよりを転載します。

市指定文化財「岡田家文書」は、江戸時代に中里村(現在の久喜市中里)の名主を務めた岡田家に伝わった約4,900点に及ぶ古文書で、令和7年(2025)3月に本市に寄贈されました。この岡田家文書の一つである「小笠原越中守知行流来候空舩之図に、謎の舟として現在まで様々な議論が続いている「うつろ舟」が描かれていました。

 「うつろ舟(うつぼ舟ともいう)」とは、空洞の木から造られた舟のことで、日本の浜辺に漂着したという記録が各種残っていますが、享和3年(1803)2月に常陸国(現在の茨城県の南西部を除いた地域)の浜辺に漂着したものが特に有名です。舟にはガラスの窓があり松脂が塗られ、奇妙な文字も書かれていたとされています。そして舟の中には外国人らしき女性が箱を抱えて乗っていたとも伝わっています。江戸時代の作家である滝沢馬琴(1767~1848)が文政8年(1825)に著した随筆『兎園小説』で、常陸国の「うつろ舟」が紹介されたほか、瓦版で広く紹介されたことで当時の人々の大きな話題となり、日本各地の文書に記録されました。

 岡田家文書の資料では、「うつろ舟」のことを「空舩」と書いて紹介され、二つのお椀を重ねたような形状や舟の窓、奇妙な文字や人物の絵が描かれています。当時の伝聞等を元に、そのニュースを文書に書き残したものと考えられます。

 この「うつろ舟」が何であったのかは分かっていません。この漂着のニュース自体が単なる空想上の物語という説も多くありますが、舟に乗っていた女性は養蚕に関係する神様ではないかという説もあります。

 現代人の目では、「うつろ舟」がまるで未確認飛行物体にも見えるように、江戸時代の人々も実際に未知のものに遭遇したというロマンを感じる方も多いのではないでしょうか。事実は分かりませんが、本市に「うつろ舟」の古文書が伝わったという歴史を通じて、様々な推理をしてみるのも良いかもしれません。

 うつろ舟の古文書については、調査・研究のうえ、今秋開催予定の特別展で公開予定です。

出典

出典・リンク:広報くき 令和8年1月号 P20-21

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