過労死ライン月間80時間超

小学校で3% 中学校は11%にも

久喜市でも小中学校の先生の多忙ぶりは加須市と同様なことが久喜市教育委員会への取材で明らかになった。

 久喜市の先生の勤務時間は午前8時15分~午後4時45分までが時間内。先生の数は小学校が21校で465人、中学校は10校で260人。
 飯野純孝・教育委員会教育部指導課長は「教職員の勤務時間外在校時間は年々減少傾向にある」としながらも、昨年度は時間外が月間45時間を超える先生が小学校では44.6%、中学校では50.4%もいたと話す。また過労死ラインと言われる時間外月間80時間を超えた先生は小学校では3.0%、中学校では11.0%もいたことを明らかにした。

 久喜市は既に2018(平成30)年からスクール・サポート・スタッフを導入。現在では全ての小中学校に1名ずつのスタッフを配置しており、今年度も600万円の予算を計上している。
 飯野課長は先生の負担軽減を図るため「学校が担ってきた業務の役割分担を見直し、登下校の見守り、学習支援などは保護者や地域人材の協力を得る必要がある」と指摘。そのうえで今後教員の働き方改革を推進する上で「業務量に対して、教職員数が少ないこと、学校の働き方改革に対する地域や保護者の理解」が課題とした。

記事:農事新聞 2023年8月16日号

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