ドゥーブルシェフ オーナーシェフ 山本 正隆さん
1985-1994 東日本洋菓子作品展 東京大会 細工部門・マジパン部門・クッキーコンフィズリー部門8期入賞 銀賞3回 銅賞5回 |
1991年 日本カリフォルニア アーモンドコンテスト準グランプリ |
1994年 エーデルワイス(埼玉県)勤務(7年) |
2001年9月 ドゥーブルシェフ(埼玉県久喜市)オープン |
2008年6月 ドゥーブルシェフ白岡店(埼玉県白岡市)オープン |
現在に至る |
久喜のお菓子とケーキの名店「ドゥーブルシェフ」さん。今回はその魅力に迫るべく、山本社長にインタビューをさせて頂きました。
職人魂と進化するお菓子作りの道
職人の技が光る、LIVE感あふれるお店づくり
「お客様には、ただお菓子を手に取ってもらうだけじゃなく、職人たちが一生懸命作っている姿や、その過程を感じてほしいんです」
ドゥーブルシェフでは、職人の技術と情熱を伝えるため、お客様が「LIVE感」を感じられる空間を提供しています。
「30kgもの原料を運び、日々の練習で腕にやけどの跡が残るスタッフたち。そんな彼らが心を込めて作り出すお菓子やケーキなので、作り手の努力と情熱を感じて頂けたらと思います」
教習所としての役割を持つお店を目指して
「お店は「教習所」のような役割も果たしたいと考えています。ここで働くスタッフが、技術を身に付けて成長し、自分の道を歩む手助けができたら、私にとってもとても大きな喜びです」
「ここで学んだことを武器にして、どこに行っても通用する技術を身につけてほしいですね」と、山本さん。
お菓子の販売店としてだけではなく、若い職人たちが学び、技術を高め、次のステップへと進んでいく場づくりをしているという山本さんの熱い想いに、とても感心させられました。
こだわり抜いた素材と技術「石臼と生クリームの話」
製造過程においても、山本さんはこだわりを徹底。特にアーモンドを石臼で挽く工程についてお話を伺いました。
「挽きたてのアーモンドの香りは、本当に素晴らしいんです。風味が一気に広がって、お菓子に深い味わいをもたらしてくれるんですよ」
こうしたひと手間で、他では味わえない豊かな風味を加えているんですね!
また、生クリームにも細かな工夫が・・・
「昔は重めのクリームが主流でしたが、今は脂肪分を抑え、砂糖の量も少なくしています。お客様にとって胃に負担の少ない、でもしっかりとした味わいのある仕上がりを目指しています」
こういった心遣いがとてもうれしいですね。
警察官からケーキ職人へ【山本さんの転機】
もともと警察官を目指していた山本さん。「最初は、警察官として働くことを考えていました。でも、家庭がケーキ屋を営んでいたこともあって、家業を継ぐことになったんです」と当時を振り返ります。
「正直、最初は半分嫌々でした。でも、やると決めたら本気でやろう、プロになろうと覚悟を決めました」それが転機となり、パティシエの道へ。その後、お菓子作りの奥深さに魅了され、職人としての技術を磨いていったそうです。
「お菓子作りは技術だけじゃなく、心を込めることが大切。だから、お客様に届く一つ一つのお菓子に想いを込めています」
言葉から、深い情熱を感じました。
【今後の展望】バームクーヘンとレンタルスペースの拡充
山本さんの次なる展望は、「バームクーヘンの日」を毎週設け、できたてのバームクーヘンを提供すること。
「バームクーヘンは通常、1~2週間熟成させて味が馴染むものですが、焼きたての香ばしさもぜひ味わっていただきたいんです」
「バームクーヘンの日」には、焼きたてのバームクーヘンの魅力から味が馴染んできたバームクーヘンまでそれぞれ味わっていただき、多くのお客様に楽しんでもらいたいという思いが込められています。
さらに、今年はお店のレンタルスペースを整備。このスペースを活用して、今後は企業研修やセミナーで利用できる場所として展開していく予定。
「お菓子作りだけじゃなく、地域の方々ともっと深く繋がりを持って、学びの場や交流の場としてこのスペースを活かしていきたいですね」と、山本さんは地域貢献への意欲も語っていました。
インタビューを通じて、山本さんとスタッフのみなさんがつくる情熱溢れる商品は、みなさんの特別な日に彩りを加える、と確信しました。みなさんもぜひ一度召し上がってみてください!